オプション、及びリソース
- コマンド行オプション
-
- X リソース
-
xfig は、以下に示すコマンド行オプションを受け付けることができます。
これらは、xfig の起動に際して、
``xfig -portrait -metric'' のように指定します。
コマンド行オプションの代わりに、
リソース を用いることも可能です。
xfig に関係するいくつかの環境変数もあります。
- -allow_neg_coords (-allow)
- キャンバスの負の座標までのスクロールを可能とします。
これがデフォルトです。
このモードにおいては、
負の座標を持ったオブジェクトを含むファイルを読み込む際に
図をシフトさせるかどうかを尋ねられないようになります。
- -dont_allow_neg_coords (-dont_allow)
- キャンバスの負の座標までのスクロールを禁止します。
負の座標までのスクロールが禁止されている場合には、
負の座標を持ったオブジェクトを含むファイルを読み込む際に
図をシフトさせるかどうかを尋ねられるようになります。
- -dont_show_zero_lines (-dont_s)
- キャンバス上に 0,0 を通る線を引かないようにします。
-dontshowpageborder が指定されない限り、
ページの境界は依然として描画されます。
- -hiddentext (-hi)
- TEXT FLAGS の
Hidden フラグを on にします。
デフォルトは off です。
- -inches (-inc, -imperial)
- 単位として inch を選択します。
これがデフォルトです。
-metric オプション、
及び寸法の単位の設定
も参照して下さい。
- -landscape (-lan)
- xfig を landscape モード (11inch × 8inch) で起動します。
これがデフォルトです。
-portrait オプションも参照して下さい。
このモードは、起動した後に
Port/Land ボタン
を用いて変更することもできます。
また、Version 3.0 以降の Fig ファイルには
オリエンテーションの指定が含まれており、
それらの Fig ファイルをロードした際には
このモードはその指定に応じて変更されます。
- -latexfonts (-lat)
- LaTeX フォントを選択した状態で起動するようにします。
デフォルトでは PostScript フォントが選択されます。
- -metric (-me, -centimeters)
- 単位として cm を選択します。
デフォルトは inch です。
-inches オプション、
及び寸法の単位の設定
も参照して下さい。
- -portrait (-po)
- xfig を portrait モード (8.5inch × 9inch) で起動します。
デフォルトでは landscape モードとなります。
-landscape オプションも参照して下さい。
- -rigidtext (-rigi)
- TEXT FLAGS の
Rigid フラグを on にします。
デフォルトは off です。
- -rulerthick thick (-ru)
- 上、及び横の目盛の太さを指定します。
デフォルト (そして最小値) は 24 です。
- -specialtext (-spec)
- TEXT FLAGS
の Special フラグを on にします。
デフォルトは off です。
- -startfontsize pointsize (-startfo)
- TEXT SIZE
の初期値を設定します。
デフォルトは 12pt です。
- -startpsFont font (-startps)
- TEXT FONT で、
指定された PostScript フォントを選択します。
デフォルトは Times-Roman です。
- -startlatexFont font (-startla)
- TEXT FONT で、
指定された LaTeX フォントを選択します。
これは、-latexfonts オプションが
指定されている場合に限って有効となります。
デフォルトは Default です。
- -starttextstep stepsize (-startt)
- TEXT STEP
の初期値を設定します。
デフォルトは 1.2 です。
- -startfillstyle stylenumber (-startfi)
- FILL STYLE
の初期値 (-1〜21) を設定します。
デフォルトは -1 (No fill) です。
- -startgridmode modenumber (-startg)
- GRID MODE
の初期値 (0〜4) を設定します。
モード 0 は None です。
単位としてインチが選択されている場合には、
モード 1 は 1/8 インチ、モード 2 は 1/4 インチ、
モード 3 は 1/2 インチ、モード 4 は 1 インチとなります。
単位としてセンチメートルが選択されている場合には、
モード 1 は 2mm、モード 2 は 5mm、
モード 3 は 1cm、モード 4 は 2cm となります。
デフォルトはモード 0 (None) です。
- -startposnmode modenumber (-startpo)
- POINT POSITION
の初期値 (0〜5) を設定します。
モード 0 は Any です。
単位としてインチが選択されている場合には、
モード 1 は 1/16 インチ、モード 2 は 1/8 インチ、モード 3 は 1/4 インチ、
モード 4 は 1/2 インチ、モード 5 は 1 インチとなります。
単位としてセンチメートルが選択されている場合には、
モード 1 は 1mm、モード 2 は 2mm、モード 3 は 5mm、
モード 4 は 1cm、モード 5 は 2cm となります。
デフォルトはモード 1 (1/16インチ、もしくは 1mm) です。
- -startlinewidth width (-startli)
- LINE WIDTH
の初期値を設定します。
デフォルトは 1 です。
- -update file [ file... ] (-up)
- xfig を、コマンド行で指定された Fig ファイルを読み込み、
実行されている xfig の現在のファイル・フォーマットで
そのファイルに書き込む、「更新」モードで実行します。
元のファイルは、ファイル名に .bak を付けて保存されます。
このモードにおいては xfig は X サーバーに接続しませんので、
ウィンドウは開かれず、処理を完了すると終了します。
- -userscale scale (-users)
- 寸法を表示する際の倍率を設定します。
寸法の単位の設定
も参照して下さい。
- -userunit units (-useru)
- 寸法の表示に用いる単位を設定します。
寸法の単位の設定
も参照して下さい。
- -zoom zoomscale
- ZOOM SCALE
の初期値を設定します。
デフォルトは 1.0 です。
- -exportLanguage language (-exportL)
- Export における
デフォルトのフォーマットを指定します。
language としては、以下のものを指定することができます。
ベクトル・フォーマット
box LaTeX box (figure boundary)
latex LaTeX picture
epic LaTeX picture + epic macros
eepic LaTeX picture + eepic macros
eepicemu LaTeX picture + eepicemu macros
pictex PiCTeX macros
ibmgl IBMGL (or HPGL)
eps Encapsulated PostScript
ps PostScript
pdf Portable Document Format
pstex Combined PS/LaTeX (both PS and LaTeX parts)
textyl Textyl \special commands
tpic TPIC
pic PIC
mf MF (MetaFont)
cgm CGM (Computer MetaGraphics)
tk Tk (ala Tcl/Tk)
map HTML Image map
ビットマップ・フォーマット
gif GIF
jpg JPEG (JFIF)
pcx PCX
png PNG (Portable Network Graphics)
ppm PPM (Portable Pixmap)
sld AutoCAD Slide format
tiff TIFF (no compression)
xbm X11 Bitmap
xpm X11 Pixmap (XPM3 package)
デフォルトは eps です。
- -export_margin (-export_m)
- ビットマップ、PostScript、Encapsulated PostScript、
及び HTML MAP フォーマットでのエクスポートに際しての、
図の周囲の余白の大きさを設定します。
この単位はピクセル (1/80 インチ) です。
デフォルトは 0 です。
- -center (-cente)
- Export や
Print における
Justification の設定を Centered とします。
これがデフォルトです。
- -flushleft (-fl)
- Export や
Print における
Justification の設定を Flush Left とします。
デフォルトでは Centered が選択されます。
- -magnification mag (-mag)
- Export や
Print における
Magnification を設定します。
設定は % 単位で行ないます。
デフォルトは 100% です。
- -multiple (-mu)
- Export や
Print における
Pages の設定を Multiple とします。
デフォルトでは Single が選択されます。
- -single (-si)
- Export や
Print における
Pages の設定を Single とします。
これがデフォルトです。
- -paper_size size (-pa)
- Export や
Print における
紙の大きさの初期値を設定します。
size としては、以下のものを指定することができます。
名前 | 寸法 | オプション名 |
---|
Letter | 8.5in x 11in | Letter
|
Legal | 8.5in x 14in | Legal
|
Tabloid | 17in x 11in | Tabloid
|
ANSI A | 8.5in x 11in | A
|
ANSI B | 11in x 17in | B
|
ANSI C | 17in x 22in | C
|
ANSI D | 22in x 34in | D
|
ANSI E | 34in x 44in | E
|
ISO A9 | 37mm x 52mm | A9
|
ISO A8 | 52mm x 74mm | A8
|
ISO A7 | 74mm x 105mm | A7
|
ISO A6 | 105mm x 148mm | A6
|
ISO A5 | 148mm x 210mm | A5
|
ISO A4 | 210mm x 297mm | A4
|
ISO A3 | 297mm x 420mm | A3
|
ISO A2 | 420mm x 594mm | A2
|
ISO A1 | 594mm x 841mm | A1
|
ISO A0 | 841mm x 1189mm | A0
|
JIS B10 | 32mm x 45mm | B10
|
JIS B9 | 45mm x 64mm | B9
|
JIS B8 | 64mm x 91mm | B8
|
JIS B7 | 91mm x 128mm | B7
|
JIS B6 | 128mm x 182mm | B6
|
JIS B5 | 182mm x 257mm | B5
|
JIS B4 | 257mm x 364mm | B4
|
JIS B3 | 364mm x 515mm | B3
|
JIS B2 | 515mm x 728mm | B2
|
JIS B1 | 728mm x 1030mm | B1
|
JIS B0 | 1030mm x 1456mm | B0
|
- -jpeg_quality quality (-j)
- JPEG (JFIF) フォーマットで Export
する際の品質を設定します。
- -transparent_color xfig color number (-tran)
- GIF フォーマットでの Export
に際しての ``透明'' な色を設定します。
これは、xfig の色の番号であり、
-3 (Background)、-2 (None)、-1 (Default)、0 (Black)、1 (Blue)、...
のような値となっています。
Fig フォーマットの Colors の項
も参照して下さい。
- -boldFont font (-bol)
- ファイル名や確認メッセージの表示に使用するフォントを指定します。
デフォルトは 8x13bold です。
- -buttonFont font (-butt)
- 大部分のボタンに使用するフォントを指定します。
デフォルトは 6x13 です。
- -normalFont font (-nor)
- メッセージ・ウィンドウなどで使用するフォントを指定します。
このフォントは、選択されたフォントが使用可能でなかった場合に
キャンバス上でも使用されます。
デフォルト は 6x13 です。
- -scalablefonts (-sc)
- X11R5、もしくは OpenWindows の
スケーラブル・フォントの使用を許可します。
これがデフォルトです。
スケーラブル・フォントが使用できない場合には、
xfig は自動的にスケーリングしないフォントに切り替えます。
- -noscalablefonts (-nos)
- X11R5、もしくは OpenWindows の
スケーラブル・フォントの使用を禁止します。
これは、デバッグなどの際に必要となるかも知れません。
- -cbg color
- キャンバスの背景色を指定します。
もし xfig 全体 (メニューなど) の背景色を設定したいのであれば、
一般的な -bg オプションを使用して下さい。
- -cfg color
- オブジェクトのデフォルトの色を指定します。
もし xfig 全体 (メニューなど) の前景色を設定したいのであれば、
一般的な -fg オプションを使用して下さい。
- -monochrome (-mo)
- 表示を、黒、及び白のみを用いて行なうようにします。
- -max_image_colors numcols
(-max)
- EPS、GIF、JPEG などのイメージの表示に使用する色を、
最大 numcols 色に制限します。
デフォルトは 64 です。
xfig は、取り込んだイメージの色数をその制限に収めるために、
Kohonen neural net algorithm
を使用します。
- -dontswitchcmap (-dontsw)
- 通常、xfig はデフォルト・カラーマップでは
充分なカラーを確保することができない場合には
プライベート・カラーマップに切り替えますが、
このオプションはそれを禁止します。
-max_image_colors オプションも参照して下さい。
- -visual visualname
- ビジュアルとして visualname を使用します。
visualname は、
TrueColor、StaticColor、DirectColor、StaticGray、GrayScale、
及び PseudoColor のいずれかです。
これが指定されなかった場合、xfig はデフォルト・ビジュアルを使用します。
サーバーがどのビジュアルと深さをサポートしているかは、
xdpyinfo を用いて知ることができます。
-depth オプションも参照して下さい。
- -depth (-dep)
- ビジュアルの深さを選択します。
サーバーがどのビジュアルと深さをサポートしているかは、
xdpyinfo を用いて知ることができます。
-visual オプションも参照して下さい。
- -geometry
[WxH]+x+y (-geom)
- xfig のメイン・ウィンドウの大きさ、及び位置を設定します。
xfig のウィンドウの大きさは、
これを用いてウィンドウの大きさを指定するか、
あるいは -pwidth、及び -pheight オプションを用いて
キャンバスの大きさを inch、もしくは cm 単位で指定することができます。
- -iconGeometry +x+y (-iconG)
- xfig のアイコンの位置を指定します。
- -pheight height (-ph)
- xfig のキャンバスの高さを height とします。
height は、単位の設定に応じて cm、もしくは inch 単位となります。
- -pwidth width (-pw)
- xfig のキャンバスの幅を width とします。
width は、単位の設定に応じて cm、もしくは inch 単位となります。
- -but_per_row number (-but_)
- モード・パネルのボタンの列の数を指定します。
xfig は選択されたキャンバスの寸法 (-pheight を参照)
に合わせて自動的にボタンの列の数を調整するため、
このオプションは通常は必要となりません。
デフォルトは 2 ですが、ユーザーの画面に合わせるために必要であり、
これが明示的に指定されていなければ、自動的に調整される場合があります。
また、xfig は、モード・パネルに
小さいアイコンを使うように
コンパイルするすることもできます。
- -left (-le)
- 描画/編集モード・パネルを、キャンバスの左側に置くようにします。
これがデフォルトです。
- -right (-ri)
- 描画/編集モード・パネルを、キャンバスの右側に置くようにします。
デフォルトでは左側となります。
- -showallbuttons (-showa)
- 現在の描画モードに関係した属性ボタンのみを表示する代わりに、
常にすべての属性ボタンを表示するようにします。
これは、画面上のスペースをより多く必要としますが、
ユーザーがすべての設定可能なパラメータを見ることを可能とします。
通常は、それぞれの属性ボタンは、
現在の描画モードに関係がある場合にのみ表示されます。
- -internalBW width
- 全てのボタンやパネルの間に引く線の太さを設定します。
デフォルトは 2 です。
- -help (-h)
- xfig の全てのコマンド行オプションを表示し、終了します。
- -debug (-deb)
- デバッグ用機能を有効とします。
このオプションを指定した場合、
フォント名などの種々のデバッグ用情報が出力されるようになります。
- -flipvisualhints (-fli)
- 左右のボタンが入れ換えられたマウスのために、
マウス機能インジケータ
の左右を反転させます。
- -show_depth_manager (-show_d)
-hide_depth_manager (-hide)
- Depth パネルを表示するかどうかを指定します。
これはキャンバスの空間を大きくします。
デフォルトでは、Depth パネルは表示されます。
- -image_editor (-ima)
- PICTURE オブジェクトに対する
Edit パネル の
Edit Image ボタン
が押された際に起動するプログラムを指定します。
- -library_dir (-li)
- Fig オブジェクトのライブラリ
が置いてあるディレクトリを指定します。
- -showballoons (-showb)
-dontshowballoons (-dontshowb)
- カーソルがボタンなどの上にある時にバルーン・メッセージを表示するように、
あるいは表示しないように指示します。
デフォルトではバルーン・メッセージは表示されます。
- -balloon_delay msec (-bal)
- バルーン・メッセージが表示されるまでの時間をミリ秒単位で指定します。
デフォルトは 500ms です。
- -pageborder color (-pag)
- キャンバス上にページの境界を表示する色を指定します。
デフォルトは light blue です。
ページの境界の表示は、
-showpageborder オプション (Fig.showpageborder リソース)
によって on となり、現在の用紙サイズでのページの境界を示します。
- -showlengths (-showl)
-dontshowlengths (-dontshowl)
- 線の入力に際して、線の近くにその線の長さを表示するようにします。
さらに、その線分を斜辺とする三角形が表示され、
残りの2つの辺の長さ (つまり垂直、及び水平の距離) も表示されます。
これらの三角形と長さは、線の端の点を移動し、
あるいは線の端に点を追加する際にも表示されます。
- -shownums (-shown)
-dontshownums (-dontshown)
-
オブジェクトのそれぞれの頂点に番号を表示するかどうかを設定します。
おそらく、これは Fig ファイルのデバッグの際のみ有用でしょう。
- -showpageborder (-showp)
-dontshowpageborder (-dontshowp)
- 現在設定されている用紙の大きさを示す枠を表示するかどうかを設定します。
- -spellcheckcommand spell-check-command (-spel)
- TEXT オブジェクトのスペル・チェックに用いるプログラムを指定します。
デフォルトは `spell %f' です。
- -spinner_delay msec
(-spinner_d)
- spinner (数値の増減のための三角のボタンを持ったフィールド) の
三角のボタンを押し続けた場合の、
リピートを開始するまでの遅延を ms 単位で指定します。
デフォルトは 500ms です。
- -spinner_rate msec
(-spinner_r)
- spinner のリピートの周期を ms 単位で指定します。
デフォルトは 100ms です。
- -tablet (-ta)
- マウスの代わりにタブレットを使用するようにします。
これを機能させるためには XInputExtension をサポートした X サーバーと
入力用タブレットが必要であり、
かつその xfig がタブレットの使用を可能とするように
Imakefile で TABLIB と USETAB を指定して
コンパイルされていなければなりません。
X サーバーが XInputExtension をサポートしているかどうかを調べるためには
xdpyinfo を用いて下さい。
- -keyFile compose-key-file (-k)
- compose key データーベースとして、
CompKeyDB の代わりに compose-key-file を使用します。
ファイル名に ``/'' が含まれていない場合には、
ファイルは xfig のライブラリ・ディレクトリ $XFIGLIBDIR
(通常は /usr/local/lib/X11/xfig)
に置かれていなければなりません。
ファイル名に ``/''が含まれている場合、そのファイル名は
そのまま ($XFIGLIBDIR を基準としてではなく) 使用されます。
ファイル名が ``~/'' で始まっている場合、
それはユーザーのホーム・ディレクトリに置き換えられます。
- -track (-tr)
-notrack (-not)
- カーソル (マウス) の位置を示す矢印の表示をオン、もしくはオフとします。
通常は、縦、及び横の目盛の上にカーソルの位置が表示されます。
-track オプションも参照して下さい。
- -international
- 国際化機能を有効とします。
このオプションは、
国際化機能を有効とした xfig にのみ含まれます。
国際化機能を有効とした xfig で
実際に日本語や韓国語などを使用するためには、
起動に際してこのオプションを指定するか、
もしくは international リソースを on に設定する必要があります。
- -inputStyle style
- 入力メソッドを用いて
国際化テキストの入力を行なう際の、
入力のスタイルを指定します。
スタイルとしては、OffTheSpot, OverTheSpot、
及び Root のいずれかを指定することができます。
None を指定すると、
入力メソッドを用いた入力を行なわないようになります。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
以下に、xfig のカスタマイズを行なうために用いることのできる
主なリソースを示します。
これらの指定は、通常は xfig のリソース・データベース・ファイル
(/usr/X11/lib/app-defaults/Fig のような) に追加するか、
あるいは xrdb によって読み込まれる
ユーザー自身のリソース・ファイルに書き込むことによって行ないます。
カラー・リソースについての注意
一般に、カラー・ディスプレイを使用する場合には、
ユーザーは共通のリソース `*customization: -color' を
指定することが必要となります。
これは、X システム (X11R4 以降) に、
アプリケーション・デフォルト・ディレクトリの
`XXX-color' app-defaults ファイルを参照するように指示します。
そのファイル (例えば `Fig-color') では、色の定義を行ない、
またメインの app-defaults ファイル `Fig' を取り込むようにします。
- allow_neg_coords (NegativeCoordinates)
- キャンバスの負の座標までのパンを可能とするかどうかを指定します。
負の座標までのパンが禁止されている場合には、
負の座標を持ったオブジェクトを含むファイルを読み込む際に
図をシフトさせるかどうかを尋ねられるようになります。
Option: -allow_neg_coords, -dont_allow_neg_coords
Default: on
- hiddentext (HiddenText)
- TEXT FLAGS の
Hidden フラグの初期値を設定します。
Option: -hiddentext
Default: off
- inches (Inches)
- これを on に設定すると単位として inch が、
off に設定すると単位として cm が選択されます。
Option: -inches (-imperial)、
-metric (-centimeters)
Default: on (inch)
- landscape (Orientation)
- これを on に設定すると landscape モードに、
off に設定すると portrait モードになります。
Option: -landscape, -portrait
Default: on (landscape)
- latexfonts (Latexfonts)
- これを on に設定すると LaTeX フォントが、
さもなくば PostScript フォントが選択されます。
Option: -latexfonts
Default: off
- rigidtext (RigidText)
- TEXT FLAGS
の Rigid フラグの初期値を設定します。
Option: -rigidtext
Default: off
- specialtext (SpecialText)
- TEXT FLAGS
の Special フラグの初期値を設定します。
Option: -specialtext
Default: off
- startpsFont (StartpsFont)
- TEXT FONT で、
指定された PostScript フォントを選択します。
Option: -startpsFont
Default: Times-Roman
- startlatexFont (StartlatexFont)
- TEXT FONT で、
指定された LaTeX フォントを選択します。
Option: -startlatexFont
Default: Default
- startfontsize (StartFontSize)
- TEXT SIZE
の初期値を設定します。
Option: -startfontsize
Default: 12
- starttextstep (StartTextStep)
- TEXT STEP
の初期値を設定します。
Option: -starttextstep
Default: 1.2
- startfillstyle (StartFillStyle)
- FILL STYLE
の初期値 (-1〜21) を設定します。
Option: -startfillstyle
Default: -1 (None)
- startgridmode (StartGridMode)
- GRID MODE
の初期値 (0〜4) を設定します。
Option: -startgridmode
Default: 0 (None)
- startposnmode (StartPosnMode)
- POINT POSITION
の初期値 (0〜5) を設定します。
Option: -startposnmode
Default: 1 (1/16インチ、もしくは 1mm)
- startlinewidth (StartLineWidth)
- LINE WIDTH
の初期値を設定します。
Option: -startlinewidth
Default: 1
- userscale (UserScale)
- 寸法を表示する際の倍率を設定します。
Option: -userscale
Default: 1.0
- userunit (UserUnit)
- 寸法の表示に用いる単位を設定します。
Option: -userunit
Default: in (もしくは cm)
- zoom (Zoom)
- ZOOM SCALE
の初期値を設定します。
Option: -zoom
Default: 1.0
- export_margin (Width)
- ビットマップ、PostScript、Encapsulated PostScript、
及び HTML MAP フォーマットでのエクスポートに際しての、
図の周囲の余白の大きさを設定します。
この単位はピクセル (1/80 インチ) です。
Option: -export_margin
Default: 0
- exportLanguage (ExportLanguage)
- Export における
Language の初期値を設定します。
Option: -exportLanguage
Default: eps (Encapsulated PostScript)
- flushleft (FlushLeft)
- Export や
Print における
Justification の初期値を設定します。
Option: -flushleft
Default: off (Centered)
- magnification (Magnification)
- Export や
Print における
Magnification の初期値を設定します。
Option: -magnification
Default: 100
- multiple (Multiple)
- Export や
Print における
Pages の初期値を設定します。
Option: -multiple
Default: off (Single)
- paper_size (Papersize)
- Export や
Print における
Paper Size の初期値を設定します。
-
Option: -paper_size
Default: Letter (単位が inch の場合)、もしくは A4 (単位が cm の場合)
- jpeg_quality quality (Quality)
- JPEG (JFIF) フォーマットで Export
する際の品質を設定します。
Option: -jpeg_quality
Default: 75
- transparent xfig color number (Transparent)
- GIF フォーマットでの Export
に際しての ``透明'' な色を設定します。
これは、xfig の色の番号であり、
-3 (Background)、-2 (None)、-1 (Default)、0 (Black)、1 (Blue)、...
のような値となっています。
Fig フォーマットの Colors の項
も参照して下さい。
Option: -transparent_color
Default: -2 (None)
- boldFont (Font)
- ファイル名や確認メッセージの表示に使用するフォントを指定します。
Option: -bold
Default: 8x13bold
- buttonFont (Font)
- 大部分のボタンに使用するフォントを指定します。
Option: -button
Default: 6x13
- normalFont (Font)
- メッセージ・ウィンドウなどで使用するフォントを指定します。
Option: -normal
Default: 6x13
- scalablefonts (ScalableFonts)
- これを on に設定すると、
X11R5、もしくは OpenWindows の
スケーラブル・フォントを使用するようになります。
Option: -scalablefonts
Default: on
- canvasbackground (Background)
- キャンバスの背景色を指定します。
Option: -cbg
Default: white
- canvasforeground (Foreground)
- オブジェクトのデフォルトの色を指定します。
Option: -cfg
Default: black
- monochrome (Monochrome)
- これを on に設定すると、
表示を黒、及び白のみを用いて行なうようになります。
Option: -monochrome
Default: off
- dont_switch_cmap (Dont_switch_cmap)
- これを on に設定すると、
デフォルト・カラーマップでは充分なカラーを確保することができない場合でも
プライベート・カラーマップに切り替えないようになります。
Option: -dontswitchcmap
Default: off
- visual (Visual)
- ビジュアルとして visualname を使用します。
Option: -visual
Default: スクリーンのデフォルト・ビジュアル
- depth (Depth)
- ビジュアルの深さを選択します。
Option: -depth
Default: スクリーンのデフォルトの深さ
- pheight (Height)
- キャンバスの高さを設定します。
Option: -pheight
Default: 8.5inch (Portrait モードでは 9inch)
- pwidth (Width)
- キャンバスの幅を設定します。
Option: -pwidth
Default: 11inch (Portrait モードでは 8.5inch)
- but_per_row (But_per_row)
- モード・パネルのボタンの列の数を指定します。
Option: -but_per_row
Default: 2
- justify (Justify)
- これを on に設定すると、
描画/編集モード・パネルがキャンバスの右側に置かれます。
Option: -left, -right
Default: off (left)
- showallbuttons (ShowAllButtons)
- これを on に設定すると、
現在の描画モードに関係した属性ボタンのみを表示する代わりに、
常にすべての属性ボタンを表示するようにします。
Option: -showallbuttons
Default: off
- internalborderwidth (InternalBorderWidth)
- 全てのボタンやパネルの間に引く線の太さを設定します。
Option: -internalBW
Default: 1
- rulerthick (RulerThick)
- 目盛の幅を設定します。
Option: -rulerthick
Default: 24
Minimum: 24
- balloon_delay (Balloon_Delay)
- バルーン・メッセージが表示されるまでの時間をミリ秒単位で指定します。
Option: -balloon_delay
Default: 500
- browser (Browser)
- xfig のマニュアルを表示するために呼び出す
Web (HTML) ブラウザを指定します。
``%f'' はファイル名に置き換えられます。
Default: netscape -remote 'openFile(%f)' || netscape %f
- debug (Debug)
- これを on に設定すると、デバッグ用機能が有効となります。
Option: -debug
Default: off
- flipvisualhints (Hints)
- これを ON に設定すると、
左右のボタンが入れ換えられたマウスのために、
マウス機能インジケータ
の左右が反転します。
Option: -flipvisualhints
Default: off
- image_editor (ImageEditor)
- PICTURE オブジェクトに対する
Edit パネル の
Edit Image ボタン
が押された際に起動するプログラムを指定します。
Option: -image_editor
Default: xv
- keyFile (KeyFile)
- compose key データーベースとして使用するファイルを指定します。
Option: -keyFile
Default: $XFIGLIBDIR/CompKeyDB
- library_dir (libraryDirectory)
- Fig オブジェクトのライブラリ
が置いてあるディレクトリを指定します。
Library ボタン が押された時、
このディレクトリの中の Fig ファイルとサブ・ディレクトリが検索されます。
それぞれのサブ・ディレクトリはオブジェクト・ライブラリとして扱われ、
Library ポップアップ・パネルのメニューに含められます。
Option: -library_dir
Default: $XFIGLIBDIR/Libraries
- max_image_colors (Max_image_colors)
- EPS、GIF、JPEG などのイメージの表示に使用する色の数の
上限を設定します。
Option: -max_image_colors
Default: 64
- pageborder (Color)
- キャンバス上にページの境界を表示する色を指定します。
Option: -pageborder
Default: light blue
- pdfviewer (Viewer)
- xfig チュートリアルなどの表示のために呼び出す
PDF (Portable Document Format) ビューアを指定します。
``%f'' はファイル名に置き換えられます。
Default: acroread %f
- showballoons (showBalloons)
- これを on に設定すると、
カーソルがボタンなどの上にある時にバルーン・メッセージが表示されます。
Option: -showballoons / -dontshowballoons
Default: on (show balloons)
- showdepthmanager (Hints)
- キャンバスの右側にDepth パネルを表示します。
Option: -show_depth_manager / -hide_depth_manager
Default: on (show depth manager)
- showlengths (Debug)
- これを on に設定すると、
線の入力に際して、線の近くにその線の長さが表示されるようになります。
さらに、その線分を斜辺とする三角形が表示され、
残りの2つの辺の長さ (つまり垂直、及び水平の距離) も表示されます。
Option: -showlengths / -dontshowlengths
Default: off
- shownums (Debug)
- オブジェクトのそれぞれの頂点に番号を表示するかどうかを設定します。
おそらく、これは Fig ファイルのデバッグの際のみ有用でしょう。
Option: -shownums / -dontshownums
Default: off
- showpageborder (Debug)
- 現在設定されている用紙の大きさを示す枠を表示するかどうかを設定します。
Option: -showpageborder / -dontshowpageborder
Default: on
- spellcheckcommand (spellCheckCommand)
- TEXT オブジェクトのスペル・チェックに用いるプログラムを指定します。
``%f'' はファイル名に置き換えられます。
Option: -spellcheckcommand
Default: spell %f
- spinner_delay (spinnerDelay)
- spinner (数値の増減のための三角のボタンを持ったフィールド) の
三角のボタンを押し続けた場合の、
リピートを開始するまでの遅延を ms 単位で指定します。
Option: -spinner_delay
Default: 500
- spinner_rate (spinnerRate)
- spinner のリピートの周期を ms 単位で指定します。
Option: -spinner_rate
Default: 100
- trackCursor (Track)
- これを on とすると、
カーソル (マウス) の位置を示す矢印が表示されるようになります。
Option: -track、もしくは -notrack
Default: on
- Fig*browse_panel*mask*string
- Browse パネル の
Filename Mask フィールドの初期値を設定します。
Default: *.gif* *.jpg* *.pcx* *.xpm* *.xbm* *.ps* *.eps*
- Fig*file_panel*mask*string
- File パネル の
Filename Mask フィールドの初期値を設定します。
Default: *.fig *.fig.gz *.fig.[Zz]
- Fig*job_params*string
- Print パネル の
Print Job Params フィールドの初期値を設定します。
これには、出力をプリンタへ送る際に
lpr (System V システムにおいては lp) に渡す必要がある
オプションを設定しておくことができます。
Default: ""
- Fig*printer*string
- Print パネル の
PostScript Printer フィールドの初期値を設定します。
このリソースが設定されておらず、
かつ環境変数 $PRINTER が設定されている場合には、
その変数の内容が初期値となります。
これには、通常出力に使用するプリンタのプリンタ名を
設定しておくことができます。
Default: ""
これらのリソースは、
国際化機能を有効とした xfig
においてのみ意味を持ちます。
- international (International)
- 国際化機能を有効とするかどうかを設定します。
Option: -international
Default: off
- fontMenuLanguage (Language)
- TEXT FONT の
ラベルで用いる言語を指定します。
現在のリリースでは japanese、及び korean がサポートされており、
Times-Roman、及び Times-Bold のラベルは
その言語に対応したものに置き換えられます。
これが指定されていない場合には xfig はロケールに応じて選択を行なうので、
通常はこれを指定する必要はない筈です。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
Default: ""
- eucEncoding (EucEncoding)
- これが on に設定されている場合には、
国際化テキストのエンコーディングとして
EUC が用いられているものと想定されます。
通常は、EUC を用いるべきです。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
Default: on
- latinKeyboard (LatinKeyboard)
- これが on に設定されている場合には、
TEXT FONT で
Times-Roman、及び Times-Bold 以外が選択されている場合でも
入力メソッドを用いた入力を受け付けるようになります。
これは、アクセント符号の付いた文字などを入力する機能を備えた、
ヨーロッパ用のキーボードで有用かも知れません。
Default: off
- fixedFontSet (FontSet)
- Off the Spot や Over the Spot での入力を行なう際の、
確定前の文字列やステータスの表示に用いるフォント・セットを指定します。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
Default: -*-times-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-*-r-*--16-*-*-*-*-*-*-*
- normalFontSet (NormalFontSet)
- フォントとして Times-Roman が選択されている場合に
国際化テキストの描画に用いるフォント・セットを指定します。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
boldFontSet、及び fontSetSize も参照して下さい。
Default: -*-times-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-medium-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-*-r-*--16-*-*-*-*-*-*-*
- boldFontSet (BoldFontSet)
- フォントとして Times-Bold が選択されている場合に
国際化テキストの描画に用いるフォント・セットを指定します。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
normalFontSet、及び fontSetSize も参照して下さい。
Default: -*-times-bold-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-bold-r-normal--16-*-*-*-*-*-*-*,
-*-*-*-r-*--16-*-*-*-*-*-*-*
- inputStyle
- 入力メソッドを用いて
国際化テキストの入力を行なう際の、
入力のスタイルを指定します。
スタイルとしては、OffTheSpot, OverTheSpot、
及び Root のいずれかを指定することができます。
None を指定すると、
入力メソッドを用いた入力を行なわないようになります。
これは、国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ちます。
Option: -inputStyle
Default: OffTheSpot
- fig2devLocalizeOption
- fig2dev プログラム
の実行に際して付け加えるオプションを指定します。
これは国際化機能を有効とした場合に限って意味を持ち、
その場合には fig2dev プログラムの実行に際して
この文字列がオプションとして付け加えられます。
Default: -j
- XFIGTMPDIR
- テンポラリ・ファイルを作成するディレクトリを指定します。
これが設定されていない場合には /tmp ディレクトリが使用されます。
- FIG2DEV_DIR
- fig2dev 実行ファイルが存在するディレクトリを指定します。
もしこれが設定されていないならば、
xfig は fig2dev を実行するために
ユーザーの通常のコマンド検索パスに頼ります。
- PRINTER
- Print 機能で図の印刷を行なう際の、
デフォルトでの出力先を指定します。
Fig*printer*string リソースが設定されている場合には、
この内容は無視されます。
- LANG
- 使用する言語を指定します。
日本語に対しては、
japanese や ja_JP.eucJP などのロケール名が使用されます。
- XMODIFIERS
- 国際化テキストの入力に用いる
入力メソッドを指定します。
これが設定されていない場合には、デフォルトの入力メソッドが用いられます。
- FIG2DEV_LIBDIR
- 国際化 fig2dev が必要とするファイル
(japanese.ps など) が置かれているディレクトリを指定します。
これが設定されていない場合には、
fig2dev のコンパイルの際の指定が有効となります。
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